オニヤンマの昆虫標本に挑戦
先日、散歩中の歩道に、オニヤンマが墜落したような格好で歩道上に落ちていた。今まさに死に絶えるところだった。子供のころから、捕まえられない大型トンボで憧れのトンボだった。それが今、目の前で捕まえられたことに感動して、家に持ち帰ることにした。
さて、そのままでは、朽ち果てて捨てるしかないと思い、昆虫標本にでもするかと、夏休みも近いし、ホームセンターの小学生の自由研究の教材コーナーに行ってみた。
意外なことに、それらしいものは見当たらなかった。
インターネット通販で検索しても、手ごろなものはなく、数も少なく愛好家向けのようで、高額なものが多かった。
そこで、自作できないかと、ネットで検索すると手軽にできることが分かった。
まず、トンボを乾燥させること。腐らせないで保存するする方法を調べた。手持ちで用意できるもので、早速開始した。
乾燥させるまでは、その日のうちに処理するようにとのことが書いてあったのからだ。
トンボは乾燥させると、尾っぽが丸まってしまって、それでは、せっかくの標本にならない。そのために、尾っぽに、心棒を入れるそうです。
その心棒に入れるものが、ブラシのはナイロン毛、竹ひご、エノコログサの茎などがよいそうです。エノコログサとは、雑草で、いわゆる猫じゃらしの房の方でなく、茎の方を使用するようです。
私は、家に竹串があったので、それを、カッターと紙やすりで細く削って、竹ひごにしました。そして、トンボの胴体の長さを測って、竹ひごをその長さに合わせて細く削りました。ブラシの毛ほどに細くしなければいけないとなると結構細くしないといけないと思い、途中で折れないように慎重に削りました。
適当な細さに仕上げたところで、トンボの胸のあたりからそっと差し込みます。途中で、おなかから竹ひごが出てこないか心配しながら、そっと差し込みます。
心配した通り、すぐおなかから竹ひごの先が出かけましたので、すぐ戻し加減にして、また、そっと進めていきます。尾っぽの先の方をそっと押してみて、竹ひごの先がどのあたりにあるか探って、先端までいかない手前で止めます。出てしまっては、標本としてはだめだそうです。尾っぽの先で、雌雄がわかるそうです。
尾っぽの先で止めたところで、竹ひごが余ってしまった。しょうがないので、一旦抜いて、竹ひごを胸に収まる長さに切って、もう一度、挿入する。今度は、一度やってるので、意外とスムーズにできました。
あとで知ったことですが、心棒を入れる前に、トンボのおなかを切って、内臓とフンを取り出す方がよいようです。でも、これは難しそうですね。
次は、乾燥させる方法。タッパーにアセトンを流し込む。たまたま、以前接着剤落としに購入したものだ。ほとんど使わずに残っていた。これに、トンボを浸す。大型のもので20分程度、小型のものは、5分程度浸すのが適当なようだ。なお、アセトンは非常に強い異臭を放つので、換気に注意です。
その後、アセトンを捨てて、そのまま窓辺において一晩乾燥させた。
翌朝、早速確認する。おう、うまくできている。